学校の勉強にばかりのめりこむ人
これは前著『ラクしてうまくいく生き方』(きずな出版)でも書きましたが、大学は卒業しておいたほうがいいです。結局、企業は学歴というか、偏差値で学生を判断するからです。だから、勉強が苦ではないのであれば、まじめに勉強したほうがいいです。
でも、偏差値が高いことと、仕事で成果を出せるかどうかはまったくの別問題です。とくに今後、AI(人工知能)やロボティクス化がさまざまな場面で進むと、偏差値が高くて勉強しかできない人の価値はどんどん下がっていくでしょう。
そもそもの話ですが、AI化が進んでいない現在ですら、じつは学校の勉強はほとんど役には立ちません。
知識を詰めこむよりも、いかに必要な情報をすばやくインターネットで検索して探し出せるかという力のほうが有意義ですよね(もちろん、コツコツ勉強を続ける勤勉さとか、読解力とか、論理的思考能力など、学校の勉強で身につけられる力もありますが)。
あと大事になるのは、きちんと自分の考えを伝える意味でのコミュニケーション能力、そして度胸でしょう。外国で言葉の通じない人たちとすぐに仲よくなれる人がたまにいますが、そのような能力ですね。
最近、この「コミュニケーション能力」や、「意欲」「関心」「粘り強さ」「新しい発想」「挑戦する気持ち」など、テストの数値では測れない非認知能力が注目されています。こういう点は、学校教育ではカバーされていないのが現状です。
非認知能力は幼児期から学童期にかけて大きく伸びるといいます。とくにお子さんが小さいうちは学校の勉強以上に重視したほうがいいと思います。